南会津地方
南会津地方は、福島県の南西部に位置し、下郷町、南会津町、只見町、檜枝岐村の4町村からなります。神奈川県とほぼ同じ面積を有する地域で、その93%は森林となっています。東京浅草、日光、鬼怒川温泉からもアクセスできる会津のもう一つの玄関口です。
平家の落人伝説が残る歴史の地であり、尾瀬や会津駒ケ岳などの名峰や、自然が豊かな原生林でアウトドアアクティビティーも多彩。山あいの秘湯はもちろん、豊かな自然がもたらす高品質な農産物の生産地でもあり、先人の知恵と伝統が生み出す郷土料理も魅力いっぱいです。
紹介ムービー
春夏秋冬季節を通して違う顔を魅せる南会津。
ここでも紹介しきれない魅力がいっぱいです。
ぜひ一度訪れ体験してください!
南会津の4町村
◾️ 下郷町 しもごうまち
下郷町は、南会津4町村のなかでは最も会津若松市に近く、町内を通る会津西街道が会津と江戸を結ぶ交通の要所となり、宿場町として栄えた歴史の面影を随所に残す地域です。周囲は那須山系などの山々に囲まれ、町のほぼ中央を阿賀川が流れ、国指定天然記念物「塔のへつり」に代表される雄大な渓谷が形成されている。
江戸時代の町並みを感じることのできる県内屈指の観光地・大内宿は、茅葺き屋根の民家が並び、年間100万人以上の観光客が国内外より訪れています。また長ネギを箸代わりに使用する「高遠そば」や米を潰してエゴマ味噌を塗って焼く「しんごろう」が人気です。そばの花畑が広がり、一見の価値があります。
温泉も有名であり、日本有数の透明度を誇る湯野上温泉には、30件近くの温泉宿があります。
◾️ 檜枝岐村 ひのえまたむら
檜枝岐村は、日本を代表する自然の宝庫「尾瀬国立公園」の福島県の玄関口となっています。会津駒ケ岳と、燧ケ岳、帝釈山に囲まれ、それらの間を通る檜枝岐川沿いに位置する小さな村です。村役場に隣接した集落の他は、村の面積のうち約98 %を林野が占め、福島県内で人口が最も少ない市町村であり、日本一人口密度の低い市町村ともなっています。
山人(やもーど)料理や江戸時代から受け継がれてきた村民が演じる檜枝岐歌舞伎も人気を集めています。山人料理は山村ならではの食材を鍋料理などに仕立てることで知られ、山菜やキノコ、川魚、熊やウサギ、カモ、裁ち蕎麦などを使います。ハコネサンショウウオや、トウガラシを塩漬けした「山人漬」が珍しく、尾瀬散策で疲れた身体を活力漲る山人料理と温泉で癒してくれる地域です。
また平家の落人伝説が残り、周辺の南会津地域とは異なった方言が残っていることも特徴です。
◾️ 只見町 ただみまち
只見町は、福島県の最も西、新潟県との県境に位置します。世界に誇れる優れた自然の景色や、多くの珍しい植物や動物たちのすみかになっているブナの森を有しています。日本屈指の豪雪地でもある只見町は平成19年に「自然首都」を宣言し、自然の保全保護活動にも注力しており、自然と人々の共生するモデル地域として
平成26年にユネスコエコパークに登録されました。
夏は湿度が少なく過ごしやすい一方、冬は積雪3mになることもあり、雪国独自の文化と生活が育まれています。
近年では「ラストサムライ」と呼ばれる河井継之助を題材にした映画「峠」、只見高校野球部のセンバツ甲子園出場、JR只見線の復活の他、様々な地域おこしの分野で地域が盛り上がりつつあり、南会津地域内でもその分野の先進的活動が目立つ地域です。
2024年公開の日本・台湾の合作映画「青春18x2 君へと続く道」の
ロケ地にもなりました。
◾️ 南会津町 みなみあいづまち
平成18年3月20日に田島町・舘岩村・伊南村・南郷村が合併して誕生しました。 会津地方の中心、会津若松市まで約45kmの位置にあり、東北地方の南の玄関口の1つです。 地形は、山に囲まれており南会津町庁舎の標高は 550mとなっています。 気候は、夏は朝夕しのぎやすく、冬は厳しい日本海型に属し、特に⻄部地区は特別豪雪地帯に指定されています。
鎌倉時代に⻑沼氏の所領として田島地域に鴫山城が築かれ、江戸時代には、舘岩・伊南・南郷地域ともに幕府直轄「天領御蔵入」となり、その後も会津⻄街道の主要宿場町として栄えました。現在でも福島県の行政機関も多く、南会津郡の中心的役割を担っています。
毎年多くの方々で賑わう「会津田島祇園祭」や4つの日本酒蔵元、パウダースノーを楽しめる4つのスキー場など歴史と文化と自然あふれる地域です。